ブッシュヒルパークゴルフクラブ(Bush Hill Park Golf Club)はロンドン北部のインフィールド区近辺に位置しています。 元は9ホールだったこのコースは、オープンチャンピオンシップ優勝者のジェイムズ・ブレイドとハリー・バードンに設計された100エーカーの公園コースで、この周辺では最も美しく維持されたコースという名声を誇っています。

ほとんどの散水システムは25年前に設置されたもので劣化が激しいため、完全な再整備が必要でした。 1986年からブッシュヒルパークに勤務する主任グリーンキーバーのグラハム・ケアフォードは以下のように説明しています。

「この土地の土壌は粘土のため、夏は非常に乾燥します。ティーに少数のスプリンクラーヘッドしかないため、散水範囲が限られており、漏水と頻繁なシステム故障に悩まされています。ゴルフコースでは、配管が地下に埋設されているため、散水システムの劣化状況が分かりにくいという問題があります。コースをベストコンディションにするために、追加の散水が早朝または夜間に行われ、スタッフは残業して尽力しておりますが、クラブ会員やプレーヤーの方には見えない部分だと思います。頼りにならない老朽化した散水システムを維持することでコストがますます上昇しています。」

新しい散水システムへの投資を提案するために、グラハムは詳細な履歴を書き留め、全てのシステムの不具合、故障、残業を記録し、コースのコンディションの写真を撮影し始めました。 この情報は意思決定者に通知し、クラブが様々なオプションを検討するために、マネージメント委員会に報告されました。

クラブは散水システムの設計と仕様、および保証や支払保留を含む固定料金契約に関する競争的な入札システムのコーディネーションにイリテック・リミテッド(Irritech Limited)を任命しました。

委員会は今後長期にわたってコースの品質を維持するために、システムの信頼性と将来の散水効率を提供する新しいRain Bird ICシステム™、 Windows™ 10環境でのストラタス™ セントラルコントロールシステム及びグリーン、アプローチ、ティーのマップ化に主な投資額、300,000ポンドを投じることを決定しました。

プロジェクト予算には300以上のスプリンクラーヘッド、7マイルの配管、6.5マイルのケーブル、3500工数、コントラクター、散水設備および水が含まれました。 新システムは今春に運営が開始されます。

ブッシュヒルの新しい配管用の溝

「最も大きなチャレンジは、重い粘土と高い地下水面でした。このため土壌条件にもっと慎重なアプローチをとる必要がありました。かなり時間を要し、きめ細かい配慮が必要でしたが、コースへの損害を最小に保つために重要なことでした。私たちにとってこれが初のRain Birdによる改築でしたが、優秀なRain Birdのチームが全てのテクニカルサポート、トレーニング、バックアップを提供し、適切な水準のシステム敷設を確認してくれました。この画期的なプロジェクトに関わることができて光栄です。」

-イリゲーション&ウォーターディレクター、アシュレー・プロクター

ブッシュヒルでのチーム。

「このプロジェクトの受注に感謝するとともに、プロジェクト開始時からグラハム・ケアフォードとプロジェクトチームから厚い協力を得られ、たいへん嬉しく思います。 土壌条件にはチャレンジもありましたが、結果として将来簡単にアップグレードでき、総保有コストの削減につながる効率的な散水システムをブッシュヒルパークに設置できたと 考えます。」

-ジミー・サンディソン、イギリス、アイルランド、アイスランド、スカンジナビア地域ゴルフセールスマネジャー