場所を選択する
Rain Can を設置する前に、適切な場所を選択してください。
Rain Canの場所を選択する時、以下の項目を考慮してください。
- Rain Canがプリンクラーからの散水を受けないようにしてください。
- Rain Canは空が完全に見える場所に位置づけます。
- 壁、構造、植物により遮られる場所にRain Canを設置しないでください。
- 将来、Rain Canの作動を妨げる可能性のある木の周囲に設置しないでください。
- Rain Canのベース面は排水のため開いておきます。 Rain Canを平面に取り付けるためにスタンドオフ(取付面とベース面との間隔)が用意されています。
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将来の保守のために簡単にアクセスできる場所を選択してください。 梯子などを必要とする場所は避けてください。
- 鳥や昆虫から守ってください。Bird-B-Gone Strips (図2)は 標準の4インチ(10.16 cm) のRain Canに適合するよう設計されています。
設置
下の詳細図に典型的なRain Canの設置が表示されています。 正確な降水量の測定には、周囲に障害物のない設置場所が必要です。 Rain Canは可倒機構が適切に動作し、正確に降雨量を記録するために水平に取り付ける必要があります。 風による振動が精度に影響するため、Ran Canは強い風にもほとんど、あるいは全く動かないように取り付ける必要があります。 Rain Canの過剰な動きにより可倒部における測定が不正確になることがあります。
ストリングトリマーやその他のメンテナンス装置 からの損傷を予防するために、通信ケーブルに適切な保護を施してください。 通常、電線用導管がこの目的に適しています。 スプライスにはDBRY100 または同等の適切な保護が必要です。
通信ケーブル
Rain Canには60フィート(18.29 m) の長さの通信ケーブルが用意されています。 通信ケーブル内の全てのスプライスはDBRY 100 ワイヤコネクターまたは同等のスプライス直接埋設パッケージによりカプセル化します。 地表面上に露出するワイヤケーブルは 電線用導管で保護します。
保守
時間の経過につれ、Rain Canは葉、小枝、鳥の糞などで塞がることがあるため、正確で信頼性のある運用を確認にするためには、定期的な点検と保守が必要です。 Rain Canを清掃するには、 ファンネルアセンブリのカラー上の位置決めねじを緩め、スクリーンを抑えているファンネルアセンブリを取り除きます。
これでRain Canアセンブリから異物が取り除きやすくなります。異物が蓄積すると校正に悪影響を及ぼすため、ファンネルとスクリーンを清掃し、必要な場合、可倒バケット を含めて交換します(図8の可倒バケット参照)。 Rain Can本体を取り除くと清掃と保守が容易になります。これは本体の底の2個のネジを取り除いて行ないます(図5)。
ファンネルアセンブリを交換する前に、Rain Canの底にある排水口が塞がれておらず排水が可能であることを確認します。 可倒バケットを1-2回、一方から他方にやさしく動かして自由に動くことを確認してください。 ファンネルアセンブリを交換し、カラー上で位置決めねじを締め付けます。 ファンネルアセンブリが完全に着座した時に、Rain Canの開口部が水平であることを確認してください。 開口部が水平ではない場合、Rain Can本体を水平になるまで調整してください。
キャリブレーション
Rain Canはその場で校正を行うことができます。 校正は12か月毎に実施することをお薦めします。 これにはここで購入いただけるフィールド校正キットが必要です。
フィールド校正プロセスはキットに付属するマニュアルに詳細に説明されています。 ここでマニュアルをダウンロード。
故障点検
測定可能な降雨量があるにも関わらず、セントラルコントロールソフトウェアで記録されない場合、問題を特定し、原因を修正するために以下のステップに従います:
- Rain Canでファンネルアセンブリのカラー上の位置決めネジを緩め、ファンネルアセンブリを取り除きます(図7と8)。
- スクリーンとファンネルが清潔で詰まっていないことを確認します
- 可倒機構が自由に動くことを確認します
- 可倒機構のバケットを少なくとも5回前後に傾け、傾ける時1~2秒一時停止します。 傾けた回数を数えます。
- セントラルコンピュータに戻り、傾斜が記録されていることを確認します
- 傾斜が記録されていない場合、ステップ3に進みます
- Rain Can通信ケーブルを フィールド制御装置から外します。 セントラルコンピュータで測定可能なパルスを生成するために、フィールド制御装置の入力ワイヤを短時間触ります。 各接触で1-2秒停止し、これを少なくとも5回繰り替えします。 ワイヤの接続回数をカウントする必要はありません。非ゼロカウントをチェックするだけです。
- セントラルコンピュータに戻り、傾斜が記録されたかどうかを確認します。
- 傾斜が記録されていない場合、ステップ4に進みます
- 傾斜がセントラルコンピュータに記録される場合、Rain Can、もしくはフィールド制御装置とRain Canの間の通信に問題があると考えられます。
- フィールド制御装置とRain Canの間の通信ケーブルと全てのスプライスをチェックします。
- 可倒機構のマグネットの間隔とRain Canのリードスイッチをチェックします。 可倒バケット上のマグネットはリードスイッチから1~2mmの場所になければなりません。 それ以上の距離がある場合、可倒機構をリードスイッチに近づけるために調整する必要があります。
- マグネットとリードスイッチ間の距離を調整するには六角キーが必要です。 調整ポイントは図9に示されています。
- モニターデバイスのフィールド制御装置への接続を調べ、正しく作動していることを確認します。 これにはご使用のフィールド制御装置の点検整備ガイドが必要です。
- RainWatch™ 設定がセントラルコントロールソフトウェアの中で正しく設定されていることを確認します。
- デコーダ―システム
- SD-210 が正しいボックスやケーブルグループに設定され、アドレスが正しいことを確認します。
- RainWatch™設定がセントラルコントロールソフトウェアの中で正しく設定されていることを確認します。
- サテライトシステム – 有線
- パルスデコーダーに正しいチャネル番号が設定されていることを確認します。 セントラルコントロールソフトウェアで正しいボックスとケーブルグループがパルスデコーダーが接続されているMIMに選択されていることを確認します。
- セントラルコントロールソフトウェアの中でRainWatch™が正しく設定されていることを確認します。
- サテライトシステム – LINK
- サテライトコントローラーが正しいチャネルに設定されていることを確認し、Rain Canが接続されるセンサーサブチャネル(aまたはb)を調べます。 セントラルコントロールソフトウェアの中でサテライトが接続されるMIM-LINKに正しいボックスとケーブルグループが選択されていることを確認します。 適切なサブチャネル(aまたはb)がRain Can設定に選択されていることを確認します。
- 中央制御ソフトウェアの中でRainWatch™が正しく設定されていることを確認します。
- デコーダ―システム