芝草は根の先端またはその周囲にある根毛から水を吸収します。 この水は芝草全体から葉まで移動します。草の成長に使用される水はごくわずかで、残りの水は植物の気孔から蒸散されます。 また水は葉の表面またはその下の地表面から蒸発して失われます。 植物に使用される水の総量は、時間の経過とともに測定した蒸発、蒸散、成長に使用された水量から構成されます。 芝は相対的に成長における水の使用量が低く、 水の損失は通常、ETとして知られる蒸発散により測定されます。 ETは日、週、月当たりのmmまたはインチの容積として表されます。

芝草ETは温度、 太陽放射、1日の長さ、風、湿度、その他の地域の環境要因に影響されます。 最も重要な事実として、異なる種には異なるET率があります。 このため、それぞれの種は生存、欠乏、最適なパフォーマンスに異なるポイントがあります。 世界各地での暖地型牧草または寒地型牧草の違いは劇的ですが、1地域のゴルフ場でも表面にはさまざまな種類が使用されるため、やはり違いが生じます。

芝草は灌水によりさまざまなレベルを達成しますが、植物の成長は最適なレベルでは効率、品質、外観に優れ、欠乏レベルでは、成長が阻まれます。 このため芝生管理者は、それぞれの表面の維持方法を決定する必要があります。 ゴルフクラブにおける通常の寒地型牧草の例をとると、グリーンは55-65%低い成長率を維持しながら植物の健康、ボールの速度、外観を保持し、 ティーグラウンドでは約75-85%の成長率を維持しながらプレイからの回復を促すため、良好な成長を確保する必要があります。

事前に最適なレベルを維持すれば、低い入力で改善されたプレイコンディションを実現できます。 水と電気の消費量が少なくなり、農薬および肥培管理などの修復作業が最小化されます。 Rain Bird 中央制御を使用することで、各プログラム、エリア、必要なら各ステーションで必要な水量の削減を設定することができます。 これにより中央制御は必要な水量だけを灌水し、一貫とした芝とプレイコンディションをお届けできます。 Rain Bird ウェザーステーションと直接リンクすると、この操作が自動的に行われ、ユーザーに安心感と使いやすさを与えます。 ボックスにチェックを入れるだけで、コーススタッフやゴルファーがその必要性に気付く前にRain Birdが芝生のお手入れを実施します。

中央制御がETを実行するには、現場と中央制御の設定の正確さを確認する必要があります。 間隔(形状タイプや距離)、ローター(タイプとノズル設定)流量およびアーク詳細を含む現場からのデータを入力することで、中央制御がステーションに対する正確な降水量を特定します。 ETモードの時、 中央制御は降水量と適用されるET%に基づいて実行時間を特定します。このため現場で変化が発生する際、情報を最新に保つことが重要です。 システム実行にETを使用しない場合、中央制御は標準実行タイムを参照しますが、通常これは1日に適用すべき最大ETまたは容量に設定されています。 また正確な降水量データの入力により、各サイトの標準実行時間が正確に設定されます。 標準実行時間を参照することでユーザーが決定権を持ち、より多くの制御を掌握できるようになり、また反応的な灌水により、芝生とプレイコンディションの好不調を向上することもできます。

Rain Bird 中央制御では、ユーザーがETの使用・未使用を組み合わせることができるため、使いやすさと安心感をお届けします。 グリーン以外の全てのエリアでET機能を設定することで、芝生管理者は中央制御がリアルタイムに残りの部分を世話していることを知り、 グリーンに注意を向け、日々のデータ測定に焦点を合わせることができます。

Stratus LT、Stratus 2、Nimbus 2およびCirrusを含む全てのRain Birdの中央制御ユーザーはET制御と報告をご利用いただけます。

中央制御でETを設定する方法に関しては、ここをクリックして動画をご覧ください。