春日井
カントリークラブ

はじめに

春日井カントリークラブでは、ゴルファーに特別な体験を提供するために、生き生きとした健全なグリーンを用意することが非常に重要でした。 日本の愛知県に位置する同クラブは、東コースと西コースの間で均等に分けられる36ホールで構成されています。 日本初の東京オリンピックが開催された1964年に名匠井上誠一氏に設計された春日井カントリークラブは、日本のゴルフ史上にその名を残し、1964年には日本プロゴルフ選手権大会、1975年には日本オープン、1980年には日本女子オープンなど名誉ある数々のイベントを開催しました。

2024年10月に60周年記念を迎えた同クラブでは、2023年12月から2024年10月にかけて、東コースで大幅な改修が行われました。 このプロジェクトでは、2グリーンシステムをシングルグリーンに変更することに焦点が当てられ、クラブの総合的な価値を向上させるとともに、戦略性、美観、持続可能性の原則を具現化しました。

プロジェクトの目標

  • 戦略性:さまざまなゴルファーが楽しめるコースを提供する。
  • 美観:地域環境に融合するサステナブルなデザインを実現する。
  • 持続可能性:地域環境に融合するサステナブルなデザインを実現する。

課題 1:

春日井カントリークラブには、ゴルフコース中に6つの池が戦略的に配置されていました。 これらの池は景観の自然の美を強調し、灌漑の重要な水源としての役割を果たしています。 これらの池の水は回収され、みずみずしいグリーンやフェアウェイのメンテナンスに使用されます。 しかしながら、水の供給が限られているため、 水源を保存するとともに、コースを最高のコンディションに保持するための効率的な管理が必要でした。

ソリューション: ウェザーステーション(気象観測装置)に接続する

CirrusPRO™を使用することで、散水システムにより使用される水量が効果的にモニターされます。 システムをウェザーステーションに接続することで散水効率が高められ、降水量と蒸発散量 (ET) の両方の値を考慮することができます。

課題 2:

同コースには設置済みの散水システムがありましたが、 老朽化のために制御システムとゴルフ場の設備に損傷がありました。 このため、散水は手動でのソレノイドバルブの開閉に頼っていました。 この手動プロセスは散水管理を複雑にしただけではなく、かなりの労力を必要とし、効率的な灌漑システムの維持を困難にしていました。

ソリューション:中央制御システムとローター間で双方向通信を確立する

配水の効率的な管理のために、中央制御システムとローター間での双方向通信が不可欠でした。 同コースの新しいRain Bird IC System™ の診断機能は問題の初期検出を可能にするため、維持費を最小に抑えます。

課題 3:

スプリンクラーはブロックシステムで作動するため、高精度の水制御に限界がありました。 ゴルフ場全体にインパクト式スプリンクラーが無作為に配置されていたため、散水が不均一でした。 このため、より均一な散水を行うために、ブロック全体で過剰な水量が必要となりました。

ソリューション:不均一な散水を改善する

バルブインヘッドシステムを採用することで、高精度な水管理が可能になり、『head-to-head』を設置したときに均一な散水が実現します。 このシステムはきめ細やかな水管理を可能にし、ゴルフ場のブロック全体で配水率を改善します。

結果?

電子制御により、完全なバルブインヘッドシステムが実行され、合理的なコース管理に成功しました。 作業員はスプリンクラーを効果的に管理できるようになり、より重要な維持作業に集中できるようになりました。 また、これにより、夏季の水不足が解消されました。 さらに、日本の起伏に富む地形では困難だったフェアウェイでのゴルフカートの運転が可能になりました。 コース上で適切に管理された湿度レベルにより、高齢者や女性に特に好まれるゴルフカートのサービスが実現されました。 春日井カントリークラブは、日本の新しい名門ゴルフコースの模範例になりました。

「私たちは、日本のゴルフコースのロールモデルになることを目指していました」とプロジェクトマネージャーである大矢隆司氏は話しました。「私たちが2026年のアジア競技大会のゴルフ競技会場に選ばれたとき、これが達成されました。」

関係者の声

「日本は高齢化と人口減少に影響される最も顕著な国の一つです。 この問題はコース管理とゴルファーの依頼の両方に影響を及ぼし始めました。 私は春日井CCのオーナーである松岡氏にこの問題に対処するために、Rain Birdの最新の散水システムを採用するように推奨しました。 私はこのソリューションが日本のゴルフ産業全体に強力なメッセージを送り、春日井カントリークラブのブランド価値を高めると信じていました。」

-大矢隆司
経営コンサルタント
春日井カントリークラブ


Rain Bird ソリューション